竹田キリシタン資料館
「竹田キリシタン資料館」は、竹田市のキリシタンの研究及び資料の展示をしています。江戸時代の禁教期に岡城で隠し続けられた「サンチャゴの鐘」のレプリカを始めとする、キリシタン遺物を展示しています。周辺の古民家を取り壊す際に出てきた実物も多数展示されています。
竹田市は「隠れキリシタンの里」としても知られています。岡城藩主の志賀親次(ちかよし)がキリシタンだったからです。竹田には、「サンチャゴの鐘」や「キリシタン洞窟礼拝堂」など、キリシタンの遺物や遺跡が数多く遺っています。これは藩ぐるみで信仰を隠したためではないかと言われています。
この「サンチャゴの鐘」はレプリカで、大きさも素材も実物と同じように作られており、鐘を鳴らすことができます。国指定重要文化財である本物は、「竹田市歴史文化館・由学館」で公開展示されており、鐘の音色は録音で流れています。
「サンチャゴの鐘」は、明治4年(1871年)に岡城が取り壊されるときに発見されたものです。「HOSPITAL SANTIAGO」の文字と「1612」の年紀が刻まれているため、この鐘はかつて長崎にあった聖ヤコブ病院(SANTIAGOは聖ヤコブのスペイン語)のものであるとされています。
聖ヤコブ(サンチャゴ)病院は長崎市にありましたが、元和6年(1620年)、キリシタン弾圧によって病院は閉鎖されました。
長崎の鐘が、なぜ大分の竹田にあるのか、諸説ありますが、記録が残されておらず、謎のままです。禁教下で、こんな重い鐘をなぜはるばる長崎から大分・竹田まで運んだのか??
他にも、「原のキリシタン墓碑」や「聖ヤコブ石像」などのレプリカが展示されています。また、周辺の古民家を取り壊す際に出てきたものも多数展示されています。
最終訪問日:2024.04.03.
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竹田キリシタン資料館 アクセス
名称 | 竹田キリシタン資料館 |
住所 | 大分県竹田市竹田町581 |
TEL | 0974-63-3383 |
URL | https://taketa.guide/christian-taketa/ |