大原大しだれ桜

日田市の法務局横にある、「大原八幡宮」の近くに咲くしだれ桜です。

樹齢約200年と言われる１本のしだれ桜で、高さ12m、幹回り2.2mの桜です。
幾百もの細い枝が四方に垂れ下がり、満開時期は大きな花笠のようにも見えます。

はらりはらりと散る花びらが、江戸時代に造られた「小ヶ瀬(おがせ)井路」へ落ちるのも趣があります。

この桜はソメイヨシノよりも1週間程早咲きです。

大原大しだれ桜は、この１本のしだれ桜の木ですが、大原八幡宮付近にはソメイヨシノが立ち並んでおり、その延長線上に、大原大しだれ桜があります。

この桜の開花時期に合わせて、夜間ライトアップが行われ、昼とは違う幻想的な表情を見せてくれます。

このしだれ桜には徳川家康のひ孫、松平直矩ゆかりの桜という伝承があります。1682年、姫路藩から日田に移封された松平直矩は、日田着任から僅か4年後の1686年、山形へ移封されます。
しだれ桜の持ち主のご先祖は、藩家老・吹雪家の娘を嫁に貰われましたが、松平藩が山形へ移る際、家老が日田に残る娘のことを思い、この桜を植えて行ったと伝えられています。

日田市観光協会より