一心寺のぼたん桜
大分市塚野にある不動尊霊山一心寺は、1963年(昭和38年)に建立されました。無宗派の祈祷専門のお寺です。近くには飲泉で有名な「塚野鉱泉」があります。
一心寺の約2万坪の境内には、春になると西日本随一という約1000本の八重桜(ボタン桜)が咲き誇ります。八重桜は、ソメイヨシノが終わった4月中旬頃が満開となりますので、少し遅いお花見が楽しめます。また、500本のモミジもあるので、春と秋の季節の名所となります。拝観料は年間を通して必要です。これだけの規模の植物を維持する為には、相当の手間と費用がかかっている筈ですよね。
高い位置から境内を見下ろすと、ソメイヨシノの淡いピンクとは違い、濃いピンクが一面に広がっていて、重厚感のある眺めです。とても迫力があり、感動します。
この八重桜は、初代住職さんが病弱な奥様の快気を願い、奥様の好きな八重桜を植えたのが始まりという、心温まるエピソードを持っています。
八重桜は8種類、関山、普賢象、一葉、松月、大提灯、紅豊(赤)、鬱金(黄色)や御衣黄(緑)が植えられています。八重桜は花びらが幾重にも重なりボリュームがありますので、見応えがあります。
一心寺境内には、霊山の湧水を引いて作られた一心寺の滝、日本一の大きさを誇る大念仏鐘、日本一大きな不動明王像があり、本堂には、1250年位前の作と言われる不動尊の他、2体の国宝級の仏像 が安置されています。
大不動明王像は一心寺の御本尊であり、一心寺を見渡す高い位置に建っていますので、寺に入るとまずその御姿が目に入ります。
早い時間に訪れたので、上方の駐車場に駐車し、桜を眺めながら坂道を下ります。そこから境内へと向かう坂道には黄色い桜、鬱金桜が沢山植えられていました。これほど沢山の鬱金桜が植えられているのも珍しいのでは。見下ろした時のピンクの景観を保つためなのか、鬱金桜は敷地の上の方に沢山植えられ、下の方にはほとんどありませんでした。
坂を下ると、十三佛が安置された「十三佛殿」があります。 1階は桜まつり期間中のみ食堂として営業し、少ないながらも土産物の販売もあります。十三佛殿の右手には、釈迦涅槃像と薬師観音像が建ち、その前に弘法大師像が建ちます。
境内を流れる清流を渡り、本堂へ参拝します。本堂入口の案内には、『祈祷をする無宗派のお寺ですのでどなたでも参拝して頂けます』と書かれています。本堂内には、1250年位前の作品と云われる不動尊、2体の国宝級の仏像、置鐘としては日本一の大きさを誇る大念佛鐘があります。
本堂の右手には弘法大師像をはじめ、十一面観世菩薩像など幾つかの像が並んでいます。弘法大師像の横には珍しい緑色の桜、御衣黄が植えられています。清流の方を見ると、霊山の湧水を引いて作られた一心寺の滝が見えます。
一心寺の大不動明王像は、身の丈20m(台座含む)の日本一大きな不動明王像です。 また、一心寺の御本尊でもあります。
一心寺は本堂前に明記されている様に、無宗教の 『先祖供養、水子供養、土地供養、開運』などの祈祷専門のお寺です。
お不動様は力強く生き生きとしており、一心寺境内を一望できるところから全てを見守っておられる様でした。
最終訪問日:2013.04.08.
一心寺 アクセス
名称 | 一心寺 |
住所 | 大分県大分市廻栖野1305 |
TEL | 097-541-3029 |
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