水前寺成趣園 (すいぜんじじょうじゅえん)
水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)は、熊本市水前寺公園(町名)にある、阿蘇の伏流水が湧き出て作った池を中心とした優美な桃山式回遊庭園です。昭和4年(1929年)に国の名勝・史跡に指定されています。
築山や浮石、芝生、松などの植木で東海道五十三次を模したと言われる庭園には、細川家歴代を祀る「出水(いずみ)神社」や稲荷神社、茅葺屋根の「古今伝授の間」などがあります。出水神社境内には湧水である神水「長寿の水」が湧きます。
1636年(寛永13年)、細川家三代忠利公がこの地に「国府の御茶屋」を設け、近侍の豊前羅漢寺前住、玄宅の為に一寺を建立したのが始まりです。
正面入口の土産物屋が並ぶ通りには出水神社の大鳥居が建ちます。 明治43年に建立された大鳥居は、細川家初代細川藤孝公の300年会を記念して造られた物で、 瀬戸内産の御影石を使った継ぎ目なしの総御影石造り、建立当時は西日本一の大きさでした。
水前寺成趣園の清らかな池の周りには水鳥たちが飛び、鯉が泳いでいます。良く見ると現在も水が湧き、砂が湧きたっているのが見えます。
水前寺成趣園内には細川家歴代を祀る「出水(いずみ)神社」があります。明治11年(1878年)創建された神社で、敷地内には能楽殿があり、手水舎の横には神水「長寿の水」が湧いています。
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「古今伝授の間」は、およそ400年前に京都御所内にあった由緒ある建築物で、御祭神細川幽斎公が皇弟八条宮(桂宮)智仁親王に古今集の奥義を伝授された建物です。後に長岡天満宮(現京都府長岡京市)の境内に移され、大正元年に現在の位置に移築されました。
最終訪問日:2011.01.15.
水前寺成趣園 アクセス
名称 | 水前寺成趣園 |
住所 | 熊本県熊本市水前寺公園8-1 |
TEL | 096-383-0074 |
URL | http://www.suizenji.or.jp/ |
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