白川水源
阿蘇山と南外輪山に囲まれた南阿蘇村の白水地区では、至る所から水が湧き出ていて、 「水の生まれる里」とも呼ばれています。周囲には大小10ヶ所の湧水地が点在しており、「南阿蘇村湧水群」と呼ばれています。 その中で最も有名なのが、環境庁の「日本名水百選」に選定されている「白川水源」です。
白川水源は「白川吉見神社」境内から湧く湧水で、年間を通じて14℃を保っており、毎分60トンの水が湧き出ています。
熊本県中北部を流れる一級河川「白川」の水源のひとつであり、ここから生まれた水が白川となり南阿蘇を流れ、黒川と合流して有明海に流れ込むのです。
白川水源の入口には「白川吉見神社」の鳥居が立ち、物産館「自然庵」があります。物産館の店内ではペットボトルに詰められた“白川水源の水”をはじめ、白川水源の水で造られたお酒、また南阿蘇村の農産物やお土産など、南阿蘇の恵みたっぷりの商品が並んでいます。
また物産館の地下には高森町の有名なパン屋さんが展開するカフェ「亀のパン+カフェ」と、 手前に無料休憩所があります。
物産館前から白川水源までの小道には、白川水源から流れる清流が流れ、 土産物屋や茶屋など、数件の店が並んでいます。 清流の横を歩くとまるで森林浴気分です。
いよいよ水源地、という所に料金所があります。そこで環境保全協力金として高校生以上は100円を支払います。料金所のすぐ近くに水汲み場があり、じょうごやひしゃくが用意されています。休日にはここで沢山の方が水を汲んでいます。
「白川吉見神社」は、阿蘇神社の末社として、水源の守護神として尊崇されてきました。 元禄14年に第5代肥後藩主細川綱利公が山狩りの際に参拝され、 郡代に命じて社殿を造営されました。
また、明治初期に熊本県が「白川県」と呼ばれたのも、 地名の「白川村」もこの境内の湧泉より名付けられたと言われています。
境内から湧く湧水・白川水源は「不老長寿」「諸病退散」の御神水として昔より語り継がれ尊ばれています。
水源の水は澄みきっていて、小さな魚が泳いでいます。 また水がコバルトブルーに輝いて見えるところが水源地で、水がこんこんと湧きだしています。 大量の水が池底の砂を舞い上がらせて湧出しているのがはっきりと見えます。
最終訪問日:2012.04.15.
白川水源 アクセス
名称 | 白川水源 |
住所 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川2040 |
TEL | 0967-67-1112 |
URL |
コメント