⚠只今引っ越し作業中⚠ 旧サイトはコチラから

縫ノ池

縫ノ池

佐賀県杵島郡白石町の「縫ノ池」は湧水による池であり、池の広さは約0.6ヘクタールあります。池の中央には市杵嶋姫命を祀る厳島神社が鎮座しておられます。

この池は地下水の過剰汲み上げにより40年以上枯渇していましたが、2001年に飲料水を表流水に転換したことで、湧水がではじめ、池が復活しました。

今はこんこんと湧く清らかな水は「金妙水」と呼ばれ、多くの方が水汲みに訪れています。

池の中央にある大きなメタセコイアの木が紅葉することから、紅葉の名所としても知られています。そして尚且つ、この大きなメタセコイアが池に写りこんだ逆さ紅葉が綺麗なんだとか。

今回の訪問は、綺麗な紅葉の時期が過ぎた後だったようで、残念でした。

縫ノ池
厳島神社。鳥居の扁額は「辡財天」

縫殿池(ぬいのいけ)弁財天と金妙水(きんみょうすい)
この縫殿池にこんこんと湧き出る清らかな水は、「金妙水」と呼ばれて、古来、住民の飲料水としても、数十町歩もの広い稲田や藺草田の用水としても自然の恵みとして大切にされてきました。
この神社の正式名称は、厳島神社ですが、江戸時代は、陽興寺に所属し弁財天を祭る社とされ、普通「べんじゃーさん」と呼ばれて来ました。
明治の初めの神仏分離令により、日本古来の神道の制度に従って、祭神は市杵島姫命とされています。どちらも水の神ですが、市杵島姫命は宗像神ともいわれ、海上安全、水難防止の神です。一方、弁財天はもともとインドの河川の神で学問・知恵・音楽・弁舌などを司る神です。財福の神として七福神のひとりとされています。
厳島神社は、平清盛が信仰した神社として有名ですが、この地方には平家が支配していた荘園(領地)や平清盛の大功田があり、水堂安福寺にはその子重盛の供養塔もありますので、この神社も平清盛と関係があると考えられます。
池の中の放生池の石碑は、文化十年(1813)に建てられています。放生というものは、「生き物を放ち逃す」ことですが、捕らえた生き物を放してやる儀式を放生会(ほうじょうえ)といい、岩清水八幡宮で行われていた天皇主催の放生会は有名です。ここでも無病長寿や疫病退治などを願って放生会が行われたのでしょう。放生会は「命を大切に」し、生命の尊さを考える所です。
美しい景観を見せていた縫殿池も、昭和三十年の初めに飲料水や農業用水を確保するために地下水を過剰に汲み上げたため、それまで出ていた湧き水が止まり、四十年間の長い間、水の溜まらぬ池となってしまいました。
地下水汲み上げが無くなった平成十三年の四月頃から、厳島神社の周囲から以前のような清らかな水が湧き出て、縫殿池には木々が映える美しい姿が戻ってきました。
機雷からこの「金妙水」は遠く嬉野町の轟の滝より山野の地下を通り流れて来ると言われ、それに乗って轟の滝の龍神さんが厳島神社のお姫様に逢いに来られたという恋物語があります。

現地案内板より転記

お地蔵様が縫ノ池を見守っていらっしゃいます。その前には、お水を頂く為のひしゃくが用意されています。

縫ノ池の水汲み場
厳島神社の左手に広場がある
厳島神社の左手の広場から写す
広場のサザンカ
サザンカ

最終訪問日:2020.11.26.

縫ノ池 アクセス

 名称 縫ノ池 
 住所 佐賀県杵島郡白石町大字湯崎2463-1  
 TEL  
 URL    

コメント