野母崎 水仙の里公園

九州の最西端、長崎半島の先端に位置する長崎市野母崎は水仙の出荷地としても知られ、1月に野母崎をドライブすると、道端に沢山の水仙が咲いています。
野母崎にある「野母崎総合運動公園」には、「水仙の里公園」という水仙の丘があり、 約1000万本の水仙が植えられています。
水仙の芳香と潮の香りが合わさって独特の香りがすることから、環境省「かおり風景100選」に選定されています。
訪れたの時期が早く、水仙はまだ2～3分咲きでしたが、遠くに「軍艦島」を望む素晴らしい展望が広がっていました。

長崎市野母崎の海岸線、国道499号を走っていると、海の向こうに軍艦島が浮かんでいるのが見えます。そして「以下宿」というバス停がある辺りに、国道に架かる「以下宿橋」があり、そのすぐ横に注連縄のかけられた2つの岩があります。
「夫婦岩」と名付けられたその岩は、右側の岩には小さな鳥居がちょこんと立ち、この夫婦岩の注連縄越に軍艦島が見える角度になっています。
この岩は、地質学的には「野母変はんれい岩複合岩体」と呼ばれ、玄武岩質のマグマが地下深部で徐々に冷えてできた輝石(きせき)や斜長石(しゃちょうせき)を主成分とする 「斑糲(はんれい)岩」が造山作用等に伴う高圧により変成を受け、地殻変動によって地表に露出したものです。