金立院(こんりゅういん)のキリシタン墓碑
八代市の中心部、八代市役所前の「こいこい通」を本町アーケードの方へ進むと、「金立院(こんりゅういん)」という小さな単立寺院があります。(単立寺院とは、特定の宗旨・宗派のグループに所属していない寺院)
慶長年間の開基とされ、御本尊は千手観音菩薩です。境内には稲荷大明神もあります。
金立院の境内に、八代市指定・有形民俗文化財の「キリシタン墓碑」があります。キリシタン墓碑は、門をくぐってすぐ右手側にあります。
この墓碑は、寝棺型伏碑(俗称:カマボコ型)と呼ばれるキリシタン墓碑で、前面に「花十字」と呼ばれる十字が刻まれています。
いつの頃からか不明ですが、金立院境内に安置され、手水鉢を乗せる台石となっていたもので、十字のある面は下部に4cmほどの枠を造っていますが、辺部の破損がひどく、全面に枠を持っていたかはわかりません。また墓碑の一部を削った跡も見られます。
寝棺型伏碑のキリシタン墓碑は、県内でも類例が少なく、また、キリシタン大名小西行長が八代を治めていた時代の遺産と考えられ、八代のキリスト教文化を物語る文化財としてとても貴重です。
最終訪問日:2023.09.27.
金立院のキリシタン墓碑
名称 | 金立院のキリシタン墓碑 |
住所 | 熊本県八代市本町1丁目9 |
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