永尾剱神社(えいのおつるぎじんじゃ)
熊本県宇城市にある「永尾剱神社」は、八代海(不知火海)の海中に鳥居がある神社として知られています。海に面した神社で、八代海(不知火海)の神秘的な自然現象「不知火(しらぬい)」の観測スポットとして、また夕日が綺麗なスポットとしても知られています。
海中にあるのは鳥居と石燈籠のみで、社殿は向かい側の鎌田山にあります。
永尾剱神社(えいのおつるぎじんじゃ)の創建は、713年(和銅6年)と伝えられています。主祭神は海の神様「海童神(わだつみのかみ)」で、胃腸病にご利益があるといわれています。
永尾剱神社の由来は、海童神(わだつみのかみ)が大きなエイに乗って宇土半島を乗り越えようとして陸に上がり、そのまま鎮座されたと伝えられています。
そのエイが今の鎌田山で、その尾に当たる部分に永尾神社が建立されました。
エイの尾から由来して土地の名が「永尾(えいのお)」となり、エイの尾の部分が剱の形状をしていることから、別名「剱神社」と言われるようになりました。
八代海の自然現象、「不知火(しらぬい)」の観測スポットとしても有名で、旧暦の8月1日には、沖合に光の列が現れる「不知火」を見るために、またその日は「八朔祭り」も行われ、境内は多くの観光客で賑わいます。
「不知火(しらぬい)」とは、「八朔(はっさく)」と呼ばれる旧暦8月1日(新暦では8月下旬~9月の秋分ごろ)前後の夜間、八代海に発生する蜃気楼現象で、海上で光が連なって見える現象です。漁火が大気光学現象によって異常屈折した結果だと解明されています。特定の地形と気象条件のもとに発生する現象のため、条件がそろわなければ見られません。
神々しい姿で立つ海中鳥居は、引潮のときだけ歩いて行くことができるのだそうです。
そして主祭神である海の神様「海童神(わだつみのかみ)」が、大きな「エイ」の背中に乗って表れたという言い伝えから、拝殿に用意してある「エイ」の折り紙に願いを込めて、引潮のときに鳥居へ渡り、鳥居下の海底にお供えすると、神様の使いの「エイ」が願いを届けてくれると言われています。
海岸線から伸びる階段を上ると、途中に海中鳥居を望む遥拝所があります。更に上ると境内です。
最終訪問日:2023.09.26.
永尾剱神社 アクセス
名称 | 永尾剱神社 |
住所 | 熊本県宇城市不知火町永尾658 |
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テラスから釣りができる穴場スポット。磯遊びもできるのでファミリーにも大好評。テラスではバーベキューも楽しめます。海と山と島、そして2本の橋を眺めながらリラックスタイムをお過ごしください。