香山昇龍大観音
朝倉市の旧杷木地区の北部に位置する香山(こうやま)の頂上付近に立つ「香山昇龍大観音菩薩」は、開運招福の観音様です。
高さ28m、顔の大きさ2m80cm、胴回り13m、手の大きさ1m50cm、足の大きさ1m90cm、総重量25tという、ブロンズ仕上げの観音様で、昇龍観音としては日本一の大きさを誇ります。
また、「九州三十三観音霊場」の特別札所にもなっています。
香山昇龍大観音は、昭和62年(1987年)に、原鶴温泉「泰泉閣」の創業者であり、旧杷木町町長を4期務めた林一二三氏が中心となって建立されました。
林一二三氏が綴った観音様建立の由来が、こんな内容でした。
ある夜明け、枕元に観音様が立たれて、「私が見守って必ず成功させるから、成功したら仏像を立ててくれ」とおっしゃった。
それから奮起して石材業を営み、戦時中は出兵もしたけれど、観音様のご加護で無事帰郷することができました。
昭和22年には35歳で村会議員に当選し、後に町会議員を務め、杷木町町長を4期に渡り務めました。
また、原鶴温泉泰泉閣や、与論島コーラルホテルを建設しました。
これも一重に観音様のお陰だと信じ、町長を引退した後に観音像を建立したのだそうです。
こちらの香山昇龍大観音と同じ形の昇龍観音様は、大分県豊後大野市の「稲積水中鍾乳洞」にもいらっしゃいます。
香山昇龍大観音 入口から入る(有料ゾーン?)
香山昇龍大観音は、参拝料の記載は見当たりませんでしたが、入口から入るときに線香・蝋燭の購入を促されますので、恐らくこれが参拝料なのでしょうか。この入口を通らないと、観音様の近くには行けないようになっています。
1本1,000円の「七日間ろうそく」もあり、蝋燭の周りにマジックで願い事を書いて、火を点けると、七日間灯してくれるのだそうです。赤と白があり、赤が主に家庭内の祈願、白が主に社会的な祈願です。
参拝順路は、ここから左に。
観音様の周囲を一巡すると一徳の利生があり、二度巡ると観音様が影身に添ってその人を守護し、悪事災難の身代わりをするといわれています。
香山昇龍大観音の左後方には、生まれ年ごとの御守本尊があり、自分の十二支のところに参拝するとご利益があるのだそう。
修行僧の像は、抱えてみて、軽いと感じれば本日は安泰、重いと感じれば慎みましょう、という説明が。本体7kgと書いてありますが、持ち上がりませんでした。不調だったのですかね?
香山昇龍大観音(無料ゾーン)
手水舎にも使われている地下水は、「金香水」と名付けられています。地下125mから汲み上げています。
この香山では大正時代に金の採鉱が行われていました。その坑跡から湧き出る、金を含む岩の間から湧出する天然水が、「金香水」です。
試飲、持ち帰りができます。
平成4年に夜須高原での植樹祭で原鶴にお泊りになられた当時の天皇陛下へのお料理にも金香水が使用されたのだとか。
「大宝山 報恩寺」本堂
「昇龍大観音霊場 大宝山 報恩寺」の本堂は、右手に土産物などを販売する売店があり、左手には筑後平野を眺望する展望台があります。本堂の前には、香山昇龍大観音を建立された、林一二三氏の銅像が立っています。
そして本堂内には、大きな黄金の「手」があります。
これは、大阪万博に展示された岡本太郎氏の椅子です。開運「なんでも鑑定団」に出演し、90万円の鑑定結果となっています。
本堂の中に入らなくても、林一二三氏の銅像の横から進むと、本堂の外から岡本太郎氏の「手」を眺めることができます。上の写真は全て本堂の外から写したものです。
そのまま進むと、筑後平野を見下ろす展望台があります。
香山昇龍大観音 アクセス
名称 | 香山昇龍大観音 |
住所 | 福岡県朝倉市杷木志波871−4 |
TEL | 0946-63-3031 |
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