![東与賀海岸①](https://live.staticflickr.com/7027/6838695145_b51f5366cc_b.jpg)
東与賀海岸のシチメンソウとムツゴロウ
東与賀海岸は、佐賀市東与賀町にある有明海の干潟に面した泥の海岸で、全国的に珍しい シチメンソウ の群生地です。
秋には紅葉したシチメンソウが海岸を赤く染め、まるで赤いカーペットを引いたかの様に見えます。赤く染まるシチメンソウは「海の紅葉」とも呼ばれます。
だいたい11月の1ヵ月間が見頃の様で、11月初旬には「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」も行われますので、多くの観光客が訪れます。
堤防前には「干潟よか公園」も整備されており、トイレや大型遊具もありますので、大人から子供までゆっくり過ごせます。
毎年11月の第1土曜日には干潟よか公園を中心に「シチメンソウまつり」が行われ、屋台の出店や夜間のライトアップが行われます。
また、干潟にはムツゴロウやシオマネキなどの生き物も生息しています。
堤防からシチメンソウの咲く海岸の方に降りていくと、シチメンソウの咲く干潟の中や散策道周囲の整備された石積みの辺りに、直径3~5cm程度のムツゴロウらしき生物を沢山発見しました。
しかしどれも小さな赤ちゃんばかりだな~と思い、海岸から広大な干潟を眺めると、そこにはもう少し大きな、約10cm前後のムツゴロウがウジャウジャしていました。
何で少し位置が違うだけで大きさが違うんだろう???と思い、調べると、どうやらシチメンソウの近くにいた小さい魚は「トビハゼ」という生物で、干潟の方にいる10cm前後の魚が「ムツゴロウ」でした。
干潟にはムツゴロウもトビハゼも生息していて、姿は良く似ています。しかしトビハゼの方が小さく、ムツゴロウの半分くらいです。成魚では、ムツゴロウが15cm程度、トビハゼが10cm程度だそうです。
トビハゼは灰褐色で小さな白点と大きな黒点のまだら模様があり、ムツゴロウは褐色から暗緑色で、全身に白か青の斑点があります。つまり斑点がある方がムツゴロウですね。よくよく見ると、体の柄が違います。
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スズキ目・ハゼ科に属する魚の一種で、潮が引いた干潟の上で生活する魚として知られ、日本・朝鮮半島・中国・台湾に分布しますが、日本では有明海と八代海のみに生息しています。
成魚は全長15cm、最大で20cmに達し、軟泥干潟に1メートルほどの巣穴を掘って生活します。満潮時や夜は巣穴に入って生活しますが、昼間の干潮時には巣穴から這い出て活動します。干潟の上で生活できるのは、皮膚と口の中に溜めた水で呼吸するためといわれていますが、体が乾燥すると呼吸ができません。その為、ムツゴロウは時々体をコテっと転がして水分を補給しています。
植物食性で、口で潟の土を引っ掻き、泥の表面に付着している単細胞生物の珪藻(けいも)などの底生藻類を食べます。1年のうちで最も活発に活動するのは初夏で、5~7月の産卵期にはオスはメスにプロポーズするためにさかんにジャンプを繰り返します。ムツゴロウ漁もこの時期に行われます。
ムツゴロウの蒲焼は佐賀県の郷土料理のひとつで、有明海に面した福岡の柳川地方でも食されます。
![東与賀海岸⑤](https://live.staticflickr.com/7023/6838996215_2e9a5dbfda_b.jpg)
最終訪問日:2011.11.03.
東与賀海岸 アクセス
名称 | 東与賀海岸 |
住所 | 佐賀県佐賀市東与賀町大字下古賀2885-2 |
TEL | 0973- |
URL | https://www.higasasu.city.saga.lg.jp/ |
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