旧志免鉱業所竪坑櫓(きゅうしめこうぎょうしょたてこうやぐら)
石炭をエネルギーとして使っていた時代、旧海軍は1889年(明治22年)に現在の須惠町に新原(しんばる)採炭所を作り、戦艦などの燃料とする石炭を採炭しました。
志免町では海軍採炭所第5抗として、1906年(明治39年)に採炭が始まりました。そしてより深い層の石炭を採炭するため、当時「東洋一」と言われた竪坑を建設し、この櫓が完成したのです。
この「竪坑櫓」は、人と掘った石炭を昇降させる機械を設置するために造られたもので、この建物と垂直に掘られた「竪坑」を使って地下600mもの深さにある石炭の層に移動する事が出来ました。
この建物の形は「ワイディングタワー」と言い、 世界中にこの形の建物が壊れずに現存しているのは、 ここ志免と、トランプルール(ベルギー)、撫順(ぶじゅん)(中国)の3ヶ所のみということです。
志免鉱業所(志免炭鉱)は1964年に閉山となりました。
構造:鉄筋コンクリート製
大きさ:高さ47.65m、長辺15m、短辺12.25m
文化財登録:2007(平成19)年7月31日
製作者:第四海軍燃料廠(廠とは工場の意)
統計者:猪俣 昇
施工日:1943(昭和18)年5月10日
所有者:志免町
最終訪問日:2016.12.19.
旧志免鉱業所竪坑櫓 アクセス
名称 | 旧志免鉱業所竪坑櫓 |
住所 | 福岡県糟屋郡志免町大字志免495-3 |
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