仁比山神社
仁比山神社は、天平元年(729年)に僧行基が京都松尾明神の分霊を安置したことに始まると言われ、 古くから農業の神・山の神として崇敬されています。「山王さん」の名で親しまれています。
国道21号沿いに仁比山神社の仁王門があります。 この仁王像は江戸時代に奉納されたと言われています。
仁比山神社の参道は、春は桜のトンネルになり、秋は紅葉が美しいです。
仁比山神社では、12年に1回、申年に御田舞が奉納されます。猿は山王さんの使いと言われており、境内には沢山のお猿さんが置かれています。
仁比山神社の仁王像
仁比山神社は、天平元年松尾神社を勧請したことに始まり、承和十年比叡山日吉山王社を分礼して合祀したと伝えられ古社です。神宮寺である仁比山護国寺は、千手観音を本尊とし、往時には三十六の僧坊がありました。
この仁王像は、左に阿形・右に吽形の二躯一対です。
鎌倉時代の作で、樟材の一木造りで、彫眼・彩色を施しています。
阿形は、像高三〇五・二cm、吽形は、像高三一一・二cmで、全体に動きの少ない直立した姿勢をとっています。二体ともに後補の補修が多く見られる。面貌の硬い表情は鎌倉時代後期の特徴を持っているが、構造や体勢、太い縄状の腰帯、裳大腿部の浅く線的に整えられた衣文は古様をあらわしており、製作年代は平安時代までさかのぼる可能性があります。
県下でも最大規模で最古の仁王像として非常に重要です。
仁王門をくぐり、参道を上っていきます。まず右手に見える藁葺きの建物が県史跡指定の「伊東玄朴旧宅」。
さらに進み、参道を上り詰めた左手に紅葉の名所「九年庵」が。
九年庵の先から道なりに右手に曲がると、仁比山神社本殿・拝殿の正面に出ます。
仁比山神社本殿の裏には、神水(金剛水)が湧き出ています。この金剛水は古くより山王さんの水として親しまれ、胃腸の弱い人は仁比山神社の神符と一緒に拝飲すれば回復に向かうと言われています。 又、初宮詣の子供の口につけ、長寿・無病息災を祈願します。
最終訪問日:2021.03.19.
仁比山神社 アクセス
名称 | 仁比山神社 |
住所 | 佐賀県神埼市神埼町的1692 |
TEL | 0952-53-0340 |
URL |
コメント