本土決戦が予想される中、沖縄は陥落されてはならない重要な砦であり、鹿児島・宮崎などの南九州は、沖縄防衛や特攻作戦のための重要な後方基地の役割を果たしました。その為、鹿児島・宮崎には多くの戦争遺跡が残されています。
宮崎県日向市の財光寺地区には、かつて海軍の 『富高航空基地(富高飛行場)』 がありました。富高飛行場は昭和4年(1929年)に発足し、当初は飛行訓練などが行われていましたが、次第に実践基地に取り込まれていきました。
ハワイ真珠湾奇襲作戦の訓練基地のひとつでもあり、お倉ヶ浜(小倉ヶ浜)沖の岩場を攻撃目標として、爆撃投下の訓練が行われました。
そして戦況が悪化してきた第二次世界大戦末期には、神風特攻隊の出撃中継基地となり、多くの若者が沖縄の空へ飛び立っていきました。
富高海軍航空隊跡地プロペラ展示施設
塩見川に架かる大瀛橋(たいえいばし)の袂、「しらさぎ公園」には、軍用機のプロペラが展示されています。このプロペラは「KM-2型航空機用プロペラ」で海上自衛隊より貸与されたもの。KM-2は戦後造られた機体なので、富高海軍航空隊当時のものではありませんが、「富高海軍航空隊」の史実を伝え、恒久平和を願うモニュメントとして設置されています。
富高海軍航空隊の掩体壕
写真の「富高海軍航空隊の掩体壕」は、塩見川に架かる大瀛橋(たいえいばし)より約600m西に進んだところにあります。富高海軍航空隊の掩体壕のうち、最後まで残っていたものが2004年(平成16年)に解体される際に、その一部を遺構として残したものです。
掩体壕は、航空機を敵の空襲から守るために造られるもので、富高海軍航空隊には、この付近に3基、海近くに3~4基ありました。この掩体壕に格納されたのは、零式艦上戦闘機でした。
旧海軍富高航空基地と掩体壕
塩見川が西から東へ大きく蛇行して流れ、太平洋に注いでいます。
この川の南側、財光寺地区に旧海軍富高飛行場がありました。現在地は地図上のA地点で、ここに飛行機を格納して空襲の被害を防ぐための掩体壕がありました。唯一残っていた掩体壕も道路工事のために2004年(平成16年)2月、解体され、その一部がこの地に歴史の証として保存されました。
この飛行場は1929年(昭和4年)に建設され、当時は臨時の飛行訓練に使用されるだけでした。日中戦争が拡大すると富高基地として拡充され、指令部は現在の富高中学校(B地点)の辺りに置かれました。
太平洋戦争の末期には、特攻隊の飛行訓練場、中継基地として使われ、特攻隊員は鹿児島県の鹿屋基地から出撃しました。
航空基地は米軍に空襲されたので、地域住民にも大きな被害が出ました。協和病院敷地内にはそのことを示す爆弾の跡が残され、神風特攻隊出撃之地碑も建立されています(C地点)。
〈飛行場の地図について〉
本地図は、1945年(昭和20年)、米軍撮影の航空写真です。
〈掩体壕について〉
掩体壕には、有蓋と無蓋のものがありました。
有蓋掩体壕は、鉄筋コンクリート造りで、飛行機を入れて空襲から守るためのものでした。A地点付近に3基、海近くの方に3~4基ほど造られていました。飛行場や掩体壕造りには、延岡中学校・都城中学校・妻中学校生徒も動員されました。
この掩体壕に格納された飛行機は零戦(零式艦上戦闘機)で、その機体は、およそ翼幅11メートル、長さ9メートル、高さ3.5メートルでした。

神風特別攻撃隊出撃乃地碑・爆弾ノ痕
協和病院の正門を入って右手側に、「神風特別攻撃隊出撃乃地碑」と、「爆弾ノ痕」があります。
第二次世界大戦末期に富高飛行場から飛び立っていった、神風特別攻撃隊の英霊と、その他の富高飛行場の従事者、一般市民、動員学徒など、戦争の犠牲者を弔うために建立されました。
この付近一帯は、第二次世界大戦末期、特攻基地となった旧海軍航空隊富高飛行場の跡である。
この記念碑は、祖国の難に殉じてこの基地を飛び立ち、征いて再び還らざりし神風特別攻撃隊の英霊、並びにこの基地の建設に従事し、不幸傷病に斃れた一般市民・動員学徒・朝鮮人・中国人労働者の霊、及び遠くこの地異国の空に散華した米国空軍将兵の霊を弔うために建立されたものである。
昭和35年秋 協和病院 昭和52年夏 再建
最終訪問日:2025.04.14.
富高海軍航空隊の戦争遺跡 アクセス
| 名称 | しらさぎ公園 |
| 住所 | 宮崎県日向市財光寺11-17 |
| TEL | |
| URL |
| 名称 | 協和病院 |
| 住所 | 宮崎県日向市財光寺1194-3 |
| TEL | 0982-54-2806 |
| URL |
近隣スポット
PR | Information
LINK , TAG , Others…
🔗《福岡発!! 九州観光ガイド》since 2023 ⇨ 本サイトトップページ
🔗《福岡発!! 九州観光ガイド》since 2008 ⇨ 旧サイトトップページ
🔗《福岡発!! 九州観光ガイド ~ブログ編~》 ⇨ ブログ記事


















コメント