鵜戸神宮(うどじんぐう)
「鵜戸神宮」は、宮崎県日南市の日向灘に面した断崖の中腹に建つ神社で、自然の洞窟の中に本殿・拝殿などが鎮座されています。その為、全国でも珍しい「下り宮」となっています。この洞窟は海水の侵食でできた海食洞であり、1千平方メートル(約三百坪)ほどの広さがあります。
日南海岸国定公園(宮崎県南部から鹿児島県志布志湾西岸)に属し、また鵜戸神宮一帯は国の名勝「鵜戸」に指定されており、太平洋の荒波に揉まれた奇岩が連なる風光明媚な景勝地となっています。
地元では古くから「鵜戸さん」と親しみを込めて呼ばれていました。
鵜戸神宮参拝
境内を進み、最初に見える朱色の門は「神門」です。神門の先に見える朱色の門は「楼門」です。「神門」と「楼門」の右手は太平洋、左手には社務所や儀式殿、稲荷神社、鵜戸山の頂上にある「御陵」へ続く石段があります。
楼門を進むと緩やかな太鼓橋「千鳥橋」があり、千鳥橋付近には沢山の石灯籠と兎の像が奉納されています。
鵜戸神宮で兎モチーフを沢山見かけるのは、鵜戸神宮の神使が兎とされているからです。神使とは、御祭神と最も近い動物のことです。鵜戸神宮のご祭神「鸕鵝草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)」の「鸕鵝」が「卯」や「兎」となったと考えられています。
千鳥橋を渡り、徐々に下って行きます。次に見える細くて小さな太鼓橋は「玉橋」です。ここから眼下に見える太平洋と奇岩の景色も絶景です。
「玉橋」を渡ると、階段を下り、本殿・拝殿のある洞穴へと下って行きます。
【国指定名勝 鵜戸 平成29年10月13日指定】
名称鵜戸は、日向灘に突き出た岬で、古来より南九州各地から厚い信仰を受け、 修験の場としても栄えてきた。 また、日向神話の海幸山幸神話の舞台として、鵜戸神宮本殿が立つ洞穴(隆起海食洞)や亀石、お乳岩や速日峯陵(はやひみねりょう)(主祭神陵)、周辺の玉依姫陵伝承地(宮浦古墳)などが伝えられている。
名勝の中核をなす鵜戸神宮は、南九州を代表する神社である。鵜戸神宮の社伝には延歴23年(804)に社殿を再興したとあり、近世には飫肥藩主伊東氏の庇護のもと造替や改修が行われた。明治維新までは、鵜戸山もしくは鵜戸大権現と呼ばれ、境内の仁王護国寺を仁和寺が所管し、神門に至る八丁坂参道の両脇には 18の寺坊が並んでいた。
宮崎市青島から日向市風田にかけての日南海岸には、宮崎層群(約1200万年前から150万年前までの間、深い海底で砂の層と泥の層が交互に蓄積した層)のなかでも古い時代の地層が露出しており、この砂岩泥岩互層が波の浸食を受けて形成された波食棚や海食洞、ノッチ(岩が窪んだ地形)が随所に見られる。鵜戸崎の南面に見られる波食棚は、鵜戸千畳敷奇岩(鬼の洗濯板)と呼ばれ、県の天然記念物に指定されている。
古からの自然景観と神話を背景とした鵜戸の地は、今も多くの人々から厚い尊崇を受け、また、景勝地としても多くの人々を惹きつけており、古くからの旅行記や日記等にその様子が記されている。このような特徴的な地形及び地質によって形成された風致景観は、その観賞上の価値が高く評価されることから、平成29年10月13日、国名勝に指定された。
[ 現地案内板より転記 ]
【 県指定建造物 鵜戸神宮 本殿 】
鵜戸神宮本殿は、鵜戸崎の日向灘に面した岩窟内に建てられている。
本殿創建の年代は不詳であるが、社殿によると崇神天皇の代に創建し、桓武天皇の勅令により、光喜坊快久が神殿及び仁王護国寺を再興した、 と伝えている。中世には、「鵜戸六所大権現」、江戸時代以降は「鵜戸山大権現」として、日向国内外から厚い信仰を得ていた。
現在の本殿は、正徳元年(1711)に飫肥藩五代藩主伊東祐実が改築したものを明治23年(1890)に大修理を行い、さらに昭和42年(1967)に修理したものである。平成9年度(1997)には屋根や内装等の修理が行われた。このように幾度の改修を実施したものの、岩窟内に見事に収めた権現造風の八棟造は、往時のままであり、その文化価値は高い。[ 現地案内板より転記 ]
岩窟への入口の鳥居をくぐると、ご本殿が鎮座しています。本殿・幣殿・拝殿が1体となった八棟造(権現造)こけら葺で、宮崎県の有形文化財に指定されています。
本殿創建の年代は不詳ですが、建築用材や「陰刻銘」から判明している事は、現在の本殿は、正徳元年(1711年)に五代飫肥藩主伊東祐実が新たに改築したものです。明治22年(1889年)に大改修し、さらに昭和43年(1968年)に改修、更に平成8年(1996年)にも改修が行われました。
参拝順路は洞窟内に入って左回りに。まず本殿をご参拝して、社殿の周りを左回りに一周する様に進みます。社殿の周囲には「九柱神社」「皇子神社」「撫でうさぎ」「おちちいわ」など有難い見どころが幾つもあります。
鵜戸神宮の主祭神の母君「豊玉姫」が綿津見国へ去る時、御子の育児のために左の乳房をくっつけたものが「おちち岩」であり、 主祭神はそこから滴り落ちる「お乳水」で作った飴を母乳代わりにしたという言い伝えがあります。境内では、御乳岩から滴る御乳水を使って作られた「おちちあめ」も販売されています。無病息災や母乳の出が良くなるなどと言われています。
【 鵜戸神宮御由緒 】
主祭神 日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)当宮のご創建は、第十代崇神天皇の御代と伝えられ、その後第五十代桓武天皇の延歴元年には、天台宗の僧光喜坊快久が、勅令によって当山初代別当となり、神殿を再興し、同時に寺院を建立して、勅号を「鵜戸山大権現吾平山仁王護国寺」と賜わった。
また宗派が真言宗に移ったこともあり、洞内本宮の外本堂には六観音を安置し、一時は「西の高野」とうたわれ、両部神道の一大道場として、盛観を極めていた。
そして明治維新とともに、権現号、寺院を廃し、後に官幣大社鵜戸神宮にご昇格された。母君の豊玉姫が御子の育児のため、両乳房をご神窟にくっつけて行かれたと伝える「おちちいわ」は、いまもなお絶え間なく玉のような岩しみずを滴らせて、安産、育児を願う人々の信仰の拠り所となっている。又、霊石亀岩の背中に運球を投げ見事にはいると願い事が叶うという伝えがある。
このほか、念流・陰流の剣法発祥の地として、厄除・漁業・航海の守護神としての信仰は篤く、今後とも神秘な霊気によって人々の魂を高めて行くであろう。[ 現地案内板より転記 ]
鵜戸神宮の本殿前の奇岩群の中に、亀の形をいた岩があります。豊玉姫が出産の為に乗って来たと云われており、「霊石亀石」と呼ばれています。亀の甲羅に当たるところに桝形の窪みがあり、注連縄が張られています。「運玉」が販売されており、男性は左手、女性は右手で注連縄の中を狙い、注連縄の中に入れば願い事が叶うと云われています。また、枡形に入った運玉はお守りにして販売されています。
鵜戸神宮境内散策(吾平山上陵・鵜戸稲荷神社)
鵜戸神宮の「楼門」をくぐったところ、左手に「吾平山上陵」への入口となる朱色の門が建っています。
「吾平山上陵」は、初代天皇・神武天皇の父である鸕鶿草葺不合尊の皇族陵で、明治7年(1874年)に鹿児島県鹿屋市吾平町にあるものが宮内庁により治定されました。しかし、宮崎県日南市の鵜戸神宮は鸕鶿草葺不合尊の生誕地であり、日向国の人々からの反論が強くあったことから、宮内庁は明治29年(1896年)に、鵜戸神宮背後の速日の峰の山頂にある吾平山上陵を「御陵伝説地」と治定しました。
鵜戸神宮境内散策(神門・楼門付近)
鵜戸神宮の駐車場は3ヶ所あります。境内に最も近いのは「二ノ鳥居」付近にある「第一駐車場」で、次いで「第二駐車場」です。最も距離があるのが「鵜戸神宮観光駐車場」で、境内まで約500m、徒歩10分程の場所にあります。
二ノ鳥居より境内に入ると、土産物屋やカフェなどがあり、またお守りなどを販売する「授与所」もあります。土産物屋では「おちちあめ」というお土産が販売されています。これは境内の洞窟内にある霊石『おちち岩 』に由来するものです。※ 御乳岩の御乳水で作られた「御乳飴」は土産物屋ではなく本殿付近で販売されています。
鵜戸神宮境内散策(八丁坂参道)
「八丁坂参道」は、一番古い石段参道で、吹毛井の港から神宮の山門まで長さ約800m(八丁)の石段が続いています。鵜戸山の参拝路として、江戸時代にはすでに築かれていました。石段の両側には仁王護国寺の支院がありました。
現在は「鵜戸神宮観光駐車場」から鵜戸神宮境内まで八丁坂参道が続いていますが、当時の全て石段の参道は殆ど使われておらず、アスファルトで舗装された緩やかな新参道が出来ています。
最終訪問日:2025.04.15.
鵜戸神宮 アクセス
| 名称 | 鵜戸神宮 |
| 住所 | 宮崎県日南市大字宮浦3232番地 |
| TEL | 0987-29-1001 |
| URL | https://www.udojingu.or.jp/ |
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