塚野鉱泉

塚野鉱泉 は、緑豊かな山間を流れる園田川沿いに、昔ながらの湯治場の雰囲気を残す、大分市内唯一の冷鉱泉です。明治時代から湯治場として使われ、現在も源泉である「塚野霊泉」、冷泉を沸かした日帰り共同浴場、宿泊旅館が１軒あります。元々は４軒程の旅館がありましたが、現在は旅館「山水荘」のみとなり、塚野鉱泉全ての管理をされています。

鉱泉の泉質は含二酸化炭素・ナトリウム・炭酸水素塩泉で、飲用・浴用ともに利用され、特に飲用では高濃度の炭酸水素イオンと二酸化炭素の成分が、胃腸病、慢性便秘に効能があるといわれています。

塚野鉱泉は、明治16年(1883年)に、当時難病を患っていた甲斐市五郎が湯治により全快したことから、地主の渡辺八重治が翌年県に願い出て試験分析を行い、湯治場として開業しました。

塚野鉱泉の源泉は、「塚野霊泉」と掲げられたお社のような建屋の中に湧いています。塚野鉱泉は飲用で特に効能が高いとされ、朝食前の空腹時に飲むのが良いようです。期待する効果によって飲み方が異なるようなので、現地の案内板などを良く読んでから飲泉することをお勧めします。