
仙崎砲台跡(仙崎公園)
仙崎砲台 は、佐伯海軍防備隊 の前線基地として、昭和14年(1944年)に着工築造されました。装備はされましたが、完成を待たずに終戦となりました。
砲台には、砲塔が3基、岬側から第一、第二、第三砲台と呼称され、残っている砲弾などから、15cmカノン砲、もしくは旧式の15cm臼砲と推測されています。多少風化しているとは言え、その3基全ての遺構が現存しています。
旧軍部は、敵潜水艦の侵入に備えるため、日本各地の海峡に砲台を築きました。豊予海峡(愛媛県と大分県の間の海峡)一帯にも砲台が築かれ、その殆どは豊予要塞司令部(陸軍)に属していました。
ここ仙崎砲台は、豊予要塞の中で唯一、旧海軍が保有した特異な砲台です。この岬の突端には、防備衛所があり、水中聴音機で海峡に侵入する敵潜水艦を探知していました。
現在は、仙崎公園(仙崎自然公園)として整備され、特に4月に咲くフジツツジの名所「仙崎つつじ公園」として有名です。
ただ、仙崎公園までの林道が、とても狭く、落石も多いです。充分注意が必要です。
それでは、仙崎公園の広場より、仙崎砲台跡へ向かいます。椿の散る散策路を抜けると、軍事遺構らしきコンクリートの階段が現れます。そこを上ると一つ目の砲台跡が現れます。
砲台跡は、岬の方から第一、第二、第三と名付けられていますので、公園側から進んで最初に出会うものが「第三砲台跡」です。
第三砲台跡
第三砲台跡からは、仙崎つつじ公園や日向灘方面の眺望が広がります。
砲床跡は雑草や樹木が生い茂り、良く見えませんでしたが、砲側庫(弾薬庫)は綺麗に9つ並んでいます。階段横には小部屋があります。
第二砲台跡
3基の砲台はだいたい同じ造りです。
第二砲台跡は、砲床部に小さな樹木が生えているとはいえ、砲床跡の綺麗な丸い形が分かります。階段横の小部屋は、第三砲座側に付いています。
第一砲台跡
一番岬側に位置するのが、第一砲台跡です。周りの砲側庫などは綺麗な状態で残っていますが、砲床部は土が埋まっており、判別不可能な状態です。階段横の小部屋は第二砲台側に付いており、鉄格子で中に入れないようになっています。覗いてみると、中に穴が開いています。地下へ通じているのかな?
最終訪問日:2025.04.13.
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仙崎砲台跡(仙崎公園) アクセス
| 名称 | 仙崎砲台跡(仙崎公園) |
| 住所 | 大分県佐伯市蒲江西野浦2110 |
| TEL | |
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