東明山 興福寺
寛永元年(1624年)に、明の高僧(中国僧)の眞円(しんえん)により創建された、日本最古の唐寺で、黄檗宗発祥の地です。山号は「東明山」。市民に「あか寺」と呼ばれて親しまれて来ました。「崇福寺」「福済寺」とともに長崎三福寺の一つに数えられます。
福建省黄檗山万福寺の禅僧、隠元禅師が承応3年(1654年)に来航し、住職としてこの寺に1年滞在したことより、黄檗宗の開祖・隠元禅師ゆかりの寺院とされています。第2代住職の黙子如定(もくすにょじょう)は「眼鏡橋」を架設したことで知られます。第3代住職の逸然性融(いつねんしょうゆう)は長崎漢画の祖(唐絵の祖)とされています。
❖ 山門【県指定有形文化財】
長崎で第一の大きさを誇る山門は、初め承応3年(1654年)に建設されましたが、9年後に全焼しました。現在の三門は、元禄3年(1690年)に日本人工匠の手で再建されたもので、原爆で大破されましたが、その後修復され現在に至ります。3間3戸八脚門の入母屋造単層屋根・総朱丹塗りの豪壮雄大な外観を持っています。
この門の背面梁上扁額「初登宝地」は隠元の筆です。
❖ 大雄宝殿(本堂)【国指定重要文化財】
興福寺の本堂である「大雄宝殿」は、寛永9年(1632年)に第二代・黙子如定禅師が建立しました。後に大火で類焼し、元禄2年(1689年)に再建されますが、慶応元年(1865年)に暴風のため大破し、さらに明治16年(1883年)に再建され現在に至ります。ほとんどが中国工匠による純粋の中国建築で、資材も中国より運送したものです。
特に氷裂式組子の丸窓、黄檗天井と呼ばれる蛇腹型(アーチ型)の天井、大棟上の瓢瓶などは珍しいものです。氷裂式組子とは氷を砕いたような文様で、組子とは釘を使わずに木を組み付ける技術の事。現在中国でもこれだけ大きく功緻な物は残っていないといいます。
❖ 媽祖堂(まそどう)【県指定有形文化財】
本堂である「大雄宝殿」の右側に建つのが、「媽祖堂」です。この興福寺媽姐堂は、寛文3年(1663年)市中の大火で類焼後、宝永3年(1706年)に再建されました。黄檗(おうばく)天井、半扉など黄檗風を加味した和様の建築様式です。
媽祖とは「天妃(てんぴ)」「天后聖母(てんこうしょうも(ぼ))」「菩薩」「老媽(のうま)」などとも呼ばれる航海安全守護の女神で、長崎へ来航する唐船には必ず「媽祖」が祀られ、長崎港停泊中は、船から揚げてゆかりの唐寺の媽祖堂に安置していました。 媽祖堂があるのは長崎の唐寺だけの特徴です。
❖ 三江会所門(さんこうかいしょもん)
三江(江南・浙江・江西)出身の中国人にとって、興福寺は創建以来の菩提寺であり、同郷会館でもありました。明治元年(1868年)に唐人屋敷の処分が始まったため、興福寺境内に三江出身者の霊をまつる三江祠堂を建て、明治13年には新たに集会場として三江会所を設置しました。しかし、原爆により大破し、現存するのは門だけとなっています。
門の下部は「豚返しの敷居」で、放し飼いの豚が門内に入らない様に敷居が高くなっていて、人が通る時には二段式の上部が取り外し出来ます。
❖ 中島聖堂遺構大学門【県指定有形文化財】
東京の湯島聖堂、佐賀県の多久聖堂とともに、日本三聖堂のひとつ。正保4年(1647年)に儒者向井元升が後興善町に孔子廟と学舎等を設立しましたが、寛永3年(1663年)焼失しました。延宝4年(1676年)立山に立山書院として再建、正徳元年(1711年)伊勢町に移り、長崎聖堂と称しました。明治後衰退し、杏壇門と大成殿を残すのみとなったので、昭和34年現在地に移築保存されました。
❖ 旧唐人屋敷門【国指定重要文化財】
元禄2年(1689)に十善寺郷御薬園跡に唐人屋敷が完成し、来舶唐人の民宿を禁じて、皆ここに居住させました。この門は旧唐人屋敷内に遺存していたものを、昭和35年(1960年)に保存のため現在位置に移築しました。
❖ 鐘鼓楼【県指定有形文化財】
寛文3年(1663年)の市中大火の後、元禄4年(1691年)に五代悦峰禅師が再興。後に日本人棟梁により享保15年(1730年)重修、その後もたびたび修理が加えられました。
❖ 魚板(鰍魚(けつぎょ))
魚板は、お坊さんたちに飯時を告げるため叩いた木彫の魚で、正式名称は飯梆(はんぽう)と言います。鰍魚は揚子江にいる幻の魚と言われています。右側に掛っているのが雄、左側に掛っているのが雌で、このように雄雌一対で掛っているのは珍しい物です。魚板は全国の禅寺にありますが、興福寺のものは日本一美しいと定評があります。 魚板は木魚の原型と言われています。
訪問日:2011.02.06.
☆ 興福寺 関連記事 ☆
🔗 興福寺
🔗 興福寺〚長崎ランフェス〛
🔗 寺町通り~崇福寺通り
興福寺 アクセス
| 名称 | 興福寺 |
| 住所 | 長崎県長崎市寺町4-32 |
| TEL | 095-822-1076 |
| URL |
近隣スポット
PR | Information
2023年プール、ラウンジ、サウナ、フィットネス、九州創作「千山万水」がグランドオープン。大切な時間を過ごすための極上空間。世界的建築家・隈研吾氏が建物、インテリアを設計。
「オールインクルーシブ」のスモールラグジュアリーホテル。緑と花に囲まれた【プライベートジャグジー】 日常の疲れを癒やす【2種のサウナ】 料理人が目の前で調理し出来立てを味わえる【食事】
LINK , TAG , Others…
🔗《福岡発!! 九州観光ガイド》since 2023 ⇨ 本サイトトップページ
🔗《福岡発!! 九州観光ガイド》since 2008 ⇨ 旧サイトトップページ
🔗《福岡発!! 九州観光ガイド ~ブログ編~》 ⇨ ブログ記事

























コメント