☆長崎の外国人居留地☆
外国人居留地は、欧米諸国との修好通商条約の締結によって制度化され、長崎には大浦や浪の平の海岸を埋め立てて造成されました。居留地は日本の治外法権の地区で、外国人の自治領域でした。
慶応2年(1866年)には外国人居留地の造成がほぼ完成しており、居留地は、大浦地区、下が松地区、東山手地区、南山手地区、梅香崎地区、出島地区、新地・広馬場地区に分けられました。
平地である大浦、下り松、出島には領事館・商社・ホテル・工場などが多く、東山手・南山手などの山手には教会や個人住宅が建てられました。特に東山手には学校が多くありました。
居留地の制度は、明治32年(1899年)の条約改定で撤廃されました。
オランダ坂(活水坂、活水女子大学下の坂)
大浦海岸通りから東山手に入ると、石畳の坂道があります。「オランダ坂」という石標が立つその坂道は、オランダと深いかかわりを持つと誤解されがちですが、そうではありません。
「オランダ坂」の名称は、江戸時代から明治時代にかけて、長崎独特の習慣で、西洋人のことを「オランダさん」と呼んでいたことに由来します。幕末から明治時代にかけて、長崎には幾つかの外国人居留地がありました。当時、外国人居留地にある坂道は、「オランダさんが通る坂道」という意味で、全て「オランダ坂」と呼んでいたそうです。
長崎県市公式観光サイトによると、現在「オランダ坂」と呼ばれる坂道は、「活水女子大学下の坂」「活水坂」「誠孝院前の坂」となっています。
国道499号線「大浦海岸通り」に対して、東山手の丘側に平行する通りが「オランダ通り」です。そのオランダ通りに「大浦東山手居留地跡」という石標があり、そこから続く石畳の坂道が「オランダ坂」です。
この辺りから活水学院東山手キャンパスとその関連施設が幾つも建っており、この車道にもなっている緩やかな石畳の坂道が「活水女子大学下の坂」ではないでしょうか。
「大浦東山手居留地跡」石標からオランダ坂を進むと、「活水学院国際交流センター」があり、その前には「湊会所跡」の石標があります。
安政6年(1859年)の安政の開国により、ロシア・フランス・イギリス・オランダ・アメリカなどと自由貿易ができるようになったため、この場所に長崎会所(長崎税関の前身)の一部となる「湊会所」が置かれました。
オランダ坂を上って行くと、オランダ坂の説明板、長崎市東山手重要伝統的建造物群保存地区の説明板、日本の道100選の石標などがある広場があります。
この辺りでオランダ坂が分岐しており、車が通れない細い坂道の入口に「オランダ坂」の石標があります。
「オランダ坂」の石標が立つ、活水女子大学東山手キャンパスへと続く細い坂道が「活水坂」で、その坂道沿いには「東山手甲十三番館」と「東山手十二番館」があります。
車道でもある広い石畳の坂道が「活水女子大学下の坂」と思われるオランダ坂で、海星学園の方へと続いています。
活水坂
「オランダ坂」の石標が立つ、活水女子大学東山手キャンパスの石垣と「東山手甲十三番館」の間にある細い坂道が「活水坂」です。活水坂を上って行くと、その途中に活水学院の正門と守衛室があり、その正面に「東山手十二番館」があります。
東山手甲十三番館 ☞ 詳しく
「オランダ坂」の石標が立つ「活水坂」を上り出してすぐにあるブルーの洋館が「東山手甲十三番館」です。明治時代中期に建てられたもので、国登録有形文化財。現在は休憩所、カフェとして使われ、見学は無料です。
東山手十二番館 ☞ 詳しく
「活水坂」の坂の途中に活水女子大学の正門があり、その向かい側に建つ建物が「東山手十二番館」です。明治時元年(1868年)に建てられた洋風建築物で、現在は、旧居留地私学歴史資料館として、居留地時代に建設された多くの私学に関する歴史的資料を展示しています。
活水女子大学下の坂
「オランダ坂」の石標や「東山手甲十三番館」の下の広いオランダ坂を進むと、海星学園の方へ、そして「誠孝院前の坂」へと続きます。
最終訪問日:2026.02.19.
オランダ坂(活水坂、活水女子大学下の坂) アクセス
| 名称 | オランダ坂(活水坂、活水学院前の坂) |
| 住所 | 長崎県長崎市東山手町3-1付近 |
| TEL | |
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