広島城 ➤ 被爆樹木・原爆被災跡
「広島城」は、廃藩置県により明治4年(1871年)に広島県の県庁が設置されると、同12月には軍隊の施設が本丸跡に設置され、軍事施設の増設が進みました。明治27年(1894年)に日清戦争が始まると、本丸に大本営が置かれるなど、軍都広島の中心でありました。江戸時代からの建物は解体や火災により少なくなっていきました。
最後まで残っていた天守閣と幾つかの櫓や御門も、昭和20年(1945年)8月6日の原子爆弾により倒壊・焼失してしまいました。
被爆樹木ユーカリ
「被爆樹木ユーカリ」は、爆心地から約740m、広島城二の丸 にあります。
原爆弾により、広島城に残っていた全ての建物が倒壊した中、黒焦げにならながらも、新芽を芽吹かせ、現在まで命を繋いでいます。また、昭和46年(1971年)の台風で、地上2.5mのところで折れましたが、再び根元から新芽を吹き返した、力強い木です。
樹高10m、幹周2.75mのユーカリで、幹の中が空洞になっていますが、樹木医に診てもらいながら、生き続けています。
中沢啓治 平和マンガシリーズ 3巻 ユーカリの木の下で
平和と生命の尊さを訴えつづける作者の、選び抜かれた珠玉の作品集。子どもたちの明るくたくましく生きる姿をとおして、人間の優しさと勇気、ヒューマンな心を高らかに謳う愛と感動のシリーズ。原爆の傷痕を背負った父親が、ある日、子どもに意を決して語った。その忌わしい思い出とは何だったのか…!?
被爆樹木マルバヤナギ
広島城二の丸から、本丸への入口付近に、「被爆樹木マルバヤナギ」があります。爆心地から約740mで被爆したこの木は、被爆したとは思えない程、青々としていますが、被爆による傷で幹は空洞になっていて、樹木医の診断を受けています。被爆樹木の中で、生き残っているマルバヤナギはこの木だけです。
中御門跡
「中御門跡」は、本丸の南側入口に当たります。中御門は昭和20年(1945年)8月6日の原子爆弾が投下されるまで残っていましたが、原爆により焼失しました。門と一緒に櫓台の石垣も焼け、赤く変色しひび割れました。中御門の石垣は、現在も赤茶色に変色し、ひび割れた石垣を見ることができます。
最終訪問日:2024.06.13.
広島城 アクセス
名称 | 広島城 |
住所 | 広島県広島市中区基町21番1号 |
TEL | 082-221-7512 |
URL | https://www.rijo-castle.jp/ |