海上自衛隊 第1術科学校・幹部候補生学校(旧海軍兵学校)
江田島にある「海上自衛隊 第1学術学校・幹部候補生学校」は、戦前は 海軍兵学校 でした。海軍兵学校時代からの歴史ある建造物が往時の姿のまま残され、現在も使用されています。海上自衛隊の広報活動として一般公開が行われており、自衛隊OBの説明を受けながら見学することができます。主な建物は明治期の赤レンガの「旧生徒館」、大正期の「大講堂」、昭和期の「教育参考館」です。
中でも教育参考館では、旧海軍関係の資料など約16,000点を保存しており、そのうち約1,000点が展示されています。特に、神風特攻隊員たちの遺書や遺品が心に響きます。
江田島(えたじま)は、広島市の南、呉市の西に位置する島で、明治21年(1888年)に 海軍兵学校ができて以降、戦前は海軍ゆかりの島として認知されていました。海軍兵学校が江田島に選定された理由は、「軍艦の錨泊が出来る入江」「文明と隔絶し、教育に専念できる環境」「気候が温暖で安定」を備えていたためでした。
終戦まで存在した海軍兵学校ですが、敗戦後は海軍が解体され、この場所は連合軍が駐留していました。
昭和31年(1956年)にこの場所が返還され、海上自衛隊の「第1術科学校」と「幹部候補生学校」が置かれています。
第1術科学校 は、海上自衛隊の学術学校で、主として艦艇職域術科の教育訓練を行う教育機関です。
幹部候補生学校 は、海上自衛隊の幹部自衛官を養成する教育機関です。
最終訪問日:2024.06.16.
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⚓ 海上自衛隊 第1術科学校・幹部候補生学校(旧海軍兵学校)
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江田島クラブ 🔜 江田島クラブ のページへ
見学者の待合所となる建物で、自衛隊グッズなどを販売する売店や、レストランがあり、敷地内の学校に関するパネル展示や、艦船の模型などもあります。見学の前後はここで短いPR動画の視聴や、説明などがあります。
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大正6年(1917年)に海軍兵学校の大講堂として建築された建物です。白壁に銅色が映える、石造2階建ての建築物で、約2000人の収容人数を有し、入学式・卒業式などの行事に使用されてきました。入り口は両側に設けられており、陸側が天皇陛下や皇族が使用するために車寄せが付いた主賓用玄関、反対の海側が、一般の人が使用する「平民口」と呼ばれる入口でした。
幹部候補生学校(旧生徒館) 🔜 旧生徒館 のページへ
赤レンガの横長の建物は、海軍兵学校時代には生徒館として使われ、現在は幹部候補生学校として使用されています。明治26年(1893年)に建築された建物で、戦前に3回、戦後は2回の改修が行われています。設計はイギリス人が行い、赤レンガもイギリスから輸入されたとされていますが、一部広島産のレンガもあるそうです。
教育参考館 🔜 教育参考館 のページへ
ギリシャ宮殿風の白亜の建物は、昭和11年(1936年)に建築されました。現在は教育参考館として使われており、旧海軍関係の資料など約16,000点を保存しており、そのうち約1,000点が展示されています。東郷平八郎、山本五十六、広瀬武夫など海軍軍人の遺品なども展示されています。特攻隊員の遺書などが展示されていますので、内部は撮影禁止です。
建物外には戦艦大和の主砲の弾や、特殊潜航艇などが屋外展示されています。
最終訪問日:2024.06.16.
海上自衛隊 第1術科学校・幹部候補生学校(旧海軍兵学校) アクセス
名称 | 海上自衛隊 第1術科学校・幹部候補生学校 |
住所 | 広島県江田島市江田島町国有無番地 |
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