宇佐市の戦争遺跡

城井１号掩体壕　　≫詳しくはコチラ≪

掩体壕は、戦闘機などを敵の攻撃から守るための格納庫で、上空からは周囲と一体化した小山に見える様に造られています。
「城井1号掩体壕」は、平成7年の「沖縄陸軍病院南風原壕群」に続き、 戦争遺跡としては全国で2番目に史跡指定されました。
掩体壕の中には、国東沖で引き揚げられた零戦のエンジンとプロペラが展示されており、 北東側には鎮魂の記念碑があります。

宇佐市平和資料館　　≫詳しくはコチラ≪

宇佐海軍航空隊の歴史や空襲に関する資料を展示している資料館です。 また、映画「永遠の０」で使用されたゼロ戦の原寸大模型機と、映画に使ったコックピット、人間爆弾「桜花」の実物大模型が展示されています。「桜花」の模型は国内でも数えるほどしか展示されていないので、貴重です。

宇佐空の郷／宇佐海軍航空隊正門跡　　≫詳しくはコチラ≪

宇佐市に残る戦争遺構めぐりの拠点として、宇佐海軍航空隊の正門跡に造られた施設です。建物内に、この場所にあった宇佐海軍航空隊正門門柱の１基が実物展示されています。駐車場・トイレもあり、施設内の見学は無料です。係の方が常駐されているので、遺構巡りの最初に立ち寄りたい施設です。

耐弾式コンクリート造建物　　≫詳しくはコチラ≪

「受信所」あるいは「配水施設」といわれている半地下式のコンクリート造り建物です。防弾効果を上げるため、内部は一段掘り下げられて、外壁の厚さが45cmと頑丈な造りになっています。
コンクリート造建物の西側に、燃料または水を入れていたと思われるタンクの基礎が2基残っています。建物東側(駐車場側)にも何らかの遺構が残っています。

落下傘整備所　　≫詳しくはコチラ≪

昭和14年(1939年)頃に建てられたと思われる、2階建てのレンガ造りの建物で、宇佐海軍航空隊で落下傘を整備していたと言われています。時期によっては魚雷や小型爆弾を保管したと言われていますが、詳細は不明なようです。外壁には米軍の機銃掃射の痕が無数に残っています。また、北側の外壁には火災時に優先して消火に当たるための目印「◯」が描かれています。

電信室跡　　≫詳しくはコチラ≪

宇佐海軍航空隊の「落下傘整備所」や「耐弾式コンクリート造建物」よりも南側の農道沿いにあります。丁度、宇佐海軍航空隊の敷地とされていた場所の境目辺りです。
現在ここは民有地であり、保存整備はされていません。
宇佐海軍航空隊の通信室とされる建物で、防弾効果を上げるために半地下式の構造となっています。出入り口は６ヶ所あります。

発動機試運転場(エンジン調整場)　　≫詳しくはコチラ≪

航空機につける発動機(エンジン)の試運転や調整を行っていたと考えられる建物です。
内部にはエンジンを置いたと土台が4基、エンジンを吊るして移動に使用した天井のレール跡、試運転時の目視や点検簿をつけるのに使った小部屋が2つ残されています。

爆弾池　　≫詳しくはコチラ≪

昭和20年(1945年)4月21日、米軍の爆撃機B-29が初めて宇佐に飛来した際にできた爆弾の痕です。宇佐には同年3月18日に米軍艦載機による空襲が始まり、B-29での爆撃はこの日が初めてでした。
爆弾の痕に水が溜まり、池のようになったことから、「爆弾池」と呼ばれています。この爆弾池は、本来は直径10メートルほどの大きさがありました。

滑走路跡　　

城井１号掩体壕への入口ともなっているこの市道は、宇佐海軍航空隊の滑走路(幅80m、長さ1800m)に重なる様に建設されています。太平洋戦争末期に特攻隊がここから南の海に飛び立ちました。
この場所は、関係者が帽子を振って見送った場所でもあり、航空隊員を見送った人々をイメージしたモニュメントが立てられています。米国から贈られた友好のハナミズキも植えられています。