平和記念公園東側・元安川沿いのモニュメント

❖ 旧相生橋碑

相生橋の西詰付近、原爆ドームの近くに建っています。もともとここにあった相生橋の親柱を残し、記念碑を建てたものです。

❖ 赤い鳥文学碑（鈴木三重吉文学碑）

「千鳥」「桑の実」などの名作によって明治大正期の文壇に生彩を放った鈴木三重吉(1882～1936)は、明治15年この地に生まれました。大正7年少年少女の雑誌「赤い鳥」を創刊し、日本最初の童謡童話が誕生しました。つづり方や自由詩を指導して児童の創造を高め、外国の名作童話も紹介し、わが国の児童文学の父とよばれています。この碑は昭和39年6月、被爆地ヒロシマの文化の復興のシンボルとして建てられ、平和への願いが込められています。圓鍔勝三の作品。碑には「私は永久に夢を持つ。たヾ少年時のごとく。ために悩むこと浅きのみ。三重吉」と刻まれています。

❖ マハトマ・ガンディー胸像　≫マハトマ・ガンディー像のページへ≪

令和5年(2023年)に開催された広島Ｇ７サミットの招待国であるインドより寄贈された、「インド独立の父」とされるマハトマ・ガンディーの胸像です。令和5年(2023年)5月20日に、インドのナレンドラ・モディ首相の手により除幕式が行われました。
胸像は高さ約２.２m、幅約１.８m、奥行き約１.２m。ガンディーの唱えた「非暴力・不服従」の理念が、市の掲げる「平和文化」の振興に一致するとしてここに設置されました。
このガンディーの像は、平和記念公園の横を流れる元安川沿い、元安川東側河岸緑地に設置されています。

❖ 広島の碑

「もどれない風」をテーマに、昇天する犠牲者の魂を表現したブロンズ像です。昭和57年(1982年)8月5日に建立されました。当時比治山女子短大の教授であった、芥川永氏の作品です。爆心地に近い原爆ドームそばの元安川河床には、原爆の熱線で表面が溶けた瓦「原爆瓦」が沢山埋まっていました。広島市が元安川の美化工事にのり出した時、「広島県高校生平和ゼミナール」の高校生たちは、被爆瓦の発掘・保存活動を始めました。その一環として像が建立され、石碑内には原爆瓦が埋め込まれています。

碑文「天がまっかに燃えたときわたしのからだはとかされたヒ
ロシマの叫びをともに世界の人よ」

❖ 石炭関係原爆殉難者慰霊碑

被爆当時、中国石炭配給統制株式会社の社屋があり、社屋の中に日本石炭株式会社と西日本石炭輸送株式会社の出張所がありました。この慰霊碑は、社屋のあった公園の一隅に建てられており、「原爆地蔵」とも呼ばれています。この会社の社員77名のうち1名を除いて全員が亡くなりました。残った社員が石炭関係者に呼びかけ、犠牲者76人のために建立した慰霊碑です。昭和32年(1957年)8月6日に建立されました。碑の中には、犠牲者76名の氏名を刻んだ銅板が収められています。