旧リンガー住宅 《国指定重要文化財》
グラバー商会に勤め、29歳のときにイギリス人のホームとホーム・リンガー商会を設立した、イギリス人商人フレデリック・リンガーが暮らした住宅です。明治から昭和にかけて、フレデリック・リンガーとその家族が親子三代で暮らしました。
建物の構造は、小屋組が木造で外壁は石造、平屋建てで屋根は桟瓦(さんがわら)葺きです。3面に角石の柱を配し、御影石敷きの吹き放ちのベランダを設けています。正面中央が出入口で、中央廊下を介して左右に居室を配置しています。
この敷地は、トーマス・グラバーの弟アレキサンダーが1864年に取得し、明治元年(1868年)に住宅を建てました。後にフレデリック・リンガーが取得し、明治16年(1883年)から結婚を機に自邸としました。
大正2年(1913年)から次男のシドニー・リンガーが住み、昭和40年(1965年)まで家族と暮らしていました。
フレデリック・リンガーは、中国・九江で茶葉検査官を務めた頃にグラバー商会に招かれ、慶応元年(1865年)から長崎で製茶と輸出を監督しました。
明治元年(1868年)に同僚エドワード・ホームとホーム・リンガー商会を立ち上げ、グラバー商会の茶葉貿易を引き継ぎました。
その後、事業を拡大し、貿易、保険・海運、領事、英字新聞、ホテル業など、明治期の長崎に大きな功績を残しました。
フリーメイソン・ロッジの門
このリンガー邸の左側面に設置されている石の門は、「フリーメイソン・ロッジの門」です。この門は、昭和46年(1971年)にこの位置に移築されたもので、もともとは松ヶ枝町にありました。
フリーメイソンは、中世イギリスで数々の大聖堂を建てた石工らによる友愛団体です。
長崎には、明治17年(1884年)に長崎造船所に雇われた外国人技師たちによって、フリーメイソンのロッジ(支部)が発足しました。
最終訪問日:2024.11.18.
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グラバー園 アクセス
名称 | グラバー園 |
住所 | 長崎県長崎市南山手町8番1号 |
TEL | 095-822-8223 |
URL | https://glover-garden.jp/ |
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